Filed under: 試乗記, フォルクスワーゲン, デザイン/スタイル, フェイスリフト, News, ドイツ
カタログを眺めるのが、こんなに楽しいものだと感じたのは、いつの頃以来だろうか。小学生の頃、すでに病的にくるまが好きだった僕は、自転車で街道筋を走り回っては販売ティーラーに駆け込み、カタログをねだっては収集したものだ。
持ち帰ったカタログをひとり擦り切れるほど読み漁っては、買えもしないくるまに思いをはせていたのである。カラフルに色鮮やかなビートルのカタログを眺めていると、あの頃を思い出す。
VWビートルがマイナーチェンジを敢行した。4年ぶりの意匠変えだという。出生から伝統的にカブトムシスタイルで生き長らえてきたビートルは未だに「そのスタイル」である。だから、目新しいも古臭いもなく、いつもそれはビートルでありビートル以外の何物でもない。
だから、今回のマイナーチェンジで前後のバンパーがちょっと意匠変えしたからといって劇的に印象が変わるものではない。それでもどこか新鮮な感覚を意識したのは意外だった。
新たな整理されたグレードは3仕様だ。その名の通り基本モデルとなる「ビートル・ベーシック」と「ビートル・デザイン」には、1.2リッターターボエンジンが搭載される。一方「The Beetle R-Line」はよりハイパワーな1.4リッター仕様である。
特徴的なことはカラーバリエーションが豊かになったことだ。 新色の「ストーンウオッシュドメタリック」と「ボトルグリーンメタリック」に加え、限定色で好評だった「サンドストーンイエローメタリック」と「ハバネロオレンジメタリック」が加わったという。ハバネロだとかストーンウオッシュドだとか、その名前から色味を想像するのも楽しい。
ボディカラーはインパネにも受け継がれているし、ドアパネルも同色で展開される。外観をながめてはニヤッとし、ステアリングを握っていてもワクワクするというわけだ。カタログがより一層華やかに見えたのは、こんなことが理由だったのである。
Continue reading フォルクスワーゲン『The Beetle Design』ギンギンになって走るより、色味にワクワクしながら安全にゆったりとドライブする:木下隆之
フォルクスワーゲン『The Beetle Design』ギンギンになって走るより、色味にワクワクしながら安全にゆったりとドライブする:木下隆之 originally appeared on Autoblog Japan on Thu, 10 Nov 2016 03:00:00 EST. Please see our terms for use of feeds.
Permalink | Email this | Comments